アンティークコイン投資のデメリットやリスクなど、やめておくべき五つの理由

投稿者 : KokiMitsumoto on

ご覧いただきありがとうございます。駆け出しコインディーラー満元です。
 これまでに株式投資、不動産投資、太陽光投資、投資信託、FX、仮想通貨取引、金現物保有などを経験して、アンティークコインにたどり着きました。

 様々な投資手法を知る中で、それぞれのメリットデメリットや自分の向き不向き、社会情勢を考慮しつつ、いくつかの運用を続けて利益を上げています。
これはそんな私のコイン投資戦略をまとめたブログです。

 趣味でアンティークコイン収集する方はともかくとして、投資として考える方は投資的観点での最低限の基礎知識を身につけなければなりません。

 これまでの経済的なショック時も価格上昇を続けているアンティークコインですが、投資としての観点から考えると当然ながらメリット・デメリット・リスク・経済的及び労力的コストが存在します。
そのリスクについて解説しています。

 

アンティークコイン投資のデメリットやリスクなど、
やめておくべき五つの理由

①真贋リスク

②投資期間リスク

③流動性リスク

④盗難紛失リスク

⑤不透明性リスク

が挙げられます。厳密には他にも多数ありますが、個人的見解による大きなリスクです。
一つずつ見ていきましょう。

 

 

①真贋リスク

 まずは真贋リスクです。コインが本物であるかどうか、ということです。鑑定済みコインなら絶対に本物じゃん、と思われる方もいらっしゃいますが、残念なことに必ずしもそうではありません。世の中には便利なものや高価なものがあると、それらを悪用する輩が少なからず存在します。

 未鑑定コイン、つまり裸コインは複製が比較的容易なので真贋リスクが高まります。また裸コインは鑑定会社に鑑定依頼しても数字が付与されず、”DETAIL”鑑定となってしまうことも少なからずあります。この件についてはまた後日記事にしようと思います。裸コインはコイン投資経験が浅いうちは投資対象から外す方が賢明と言えます。

 

 鑑定済みコインであれば、ほとんどの偽物リスクは防げます。PCGS(Professional Coin Grading ServicesNGC(Numismatic Guaranty Companyのように、世界的に有名な鑑定会社による鑑定済みコインを選ぶことでより安全性を高めることができます。

  私自身これまでに多くの鑑定済みコインを見てきました。初めて偽造鑑定済みコインを見たときに抱いた印象は”違和感”です。

その”違和感”のある鑑定済みコインをよくよく観察してみると、たくさんの”疑念”を持ち始め、いつしか”これは偽物だ”という確信に変わります。たとえ精巧な偽物であっても、見る人が見れば”違和感”を感じると思います。

 

②投資期間リスク

 アンティークコイン投資は基本的に5年~10年スパンでの投資が前提となります。この間資金が拘束されてしまうことがリスクとなります。しかし希少性の高いコインは、長く持ち続ければ長く持ち続けるほど価格も大きく上昇が見込めます。

 レアケースとして「2019年 イギリスロイヤルミント発行 ウナとライオン £5銀貨」のように半年で140倍以上に値上がりしたコインもありますが、あくまでレアケースでありアンティークコイン投資の基本的な戦略としては先述のように長期スパンとなります。

 きちんとコインを選定すれば、ほぼ確実に値上がりが見込めるアンティークコイン投資ですが、値上がりに時間がかかってしまうので利益を出すのにも同様に時間がかかります

 巷で人気のあるFXや株式投資でいわれる「一年で資産100倍にした投資法!」といった誘惑的な手法は表に出てこないので、アンティークコイン投資はあまり広く知られていないのも事実です。

 アンティークコインに投じる資産は、5年以上は使用予定のない資産規模内で投資するのが望ましいです。

 

③流動性リスク

 アンティークコインを現金化する際は、思い立ってすぐ!というわけにはいきません。コインショップに買取り依頼をしたりオークションに出品したりなど、最低でも数週間程度の時間がかかってしまいます。換金性リスクともいうことができます。高額のコインであればあるほど、その傾向は顕著となります。現金化するまでにかかる期間は、長い場合で半年もの時間がかかってしまう場合もあります。

 コインは素材が金や銀のような希少金属であれば、手段を選ばなければその日で現金化できますが、数年ものあいだ大事にしてきた資産を粗末にしたくないですよね。適切な売り方をしなければ利益が小さくなってしまうどころか、損失を出してしまうかもしれません。

 アンティークコインを手放す際は、自分でオークションに出品する、コインショップに委託する、などの方法が適切です。

 

④盗難紛失リスク

 アンティークコインは現物資産です。必ず”物”として存在するため、盗難や紛失リスクがあります。先述のように投資期間は長期が前提となるため、その間に紛失してしまうこともあるかもしれません。

 コインのほとんどが軽く持ち運びもしやすいため、盗む側からするとこれほど運搬が楽な物はありません。保管場所管理体制を厳重にして、リスクを軽減しなければなりません。

 お住まいの地域のハザードマップを参照して、有事の際も被害少ない地域の金融機関の貸し金庫に預けておくのが最も安全です。
ハザードマップは「○○(地域名) ハザードマップ」で検索すると出てくるはずです。

 

⑤不透明性リスク

 アンティークコインはインターネットで調べても関連する情報が少ないため、正確な情報を入手するのが困難です。またこの情報の少なさから、同じ鑑定のコインであっても販売店によって価格が大きく異なる場合も少なくありません。

 自分でアンティークコインに関する情報を得ようとすると、英語など海外サイトからも情報を入手する必要があります。さらに言えば、英語を理解できたとしても適切な情報を入手するのは難しいです。

 アンティークコインの価値は、発行枚数などの希少性、優れたデザインや市場での人気による人気、コインの状態などに左右されます。各コインショップの価格だけではなく、オークションでの直近の落札相場なども調べるようにしましょう。

 少ない情報では偏った判断の元となってしまう恐れもあります。判断を誤ってしまうと失敗することは目に見えています。そしてその失敗に気づくのは数年先...なんてことにもなりかねません。

 

まとめ

 アンティークコイン投資は比較的安全性が高いといわれていますが、最低限の知識があることが大前提となっています。どのような投資でも必ずリスクが存在します。リスクのない投資というのは99%詐欺です、では残りの1%は?ということになると思いますが、それは本当の富裕層にしかできない投資です。

 きちんとリスクを理解し、そのリスクを許容できる範囲に上手くコントロールして投資に取り組むようにすれば、リスクは限りなく減らすことができます。
アンティークコイン投資を始める前に、まずはリスクについて知っておいてください。リスクを知らずに投資をやるのは、投資ではなくギャンブルです。

 投資の安全性を高めるには、その全容を知ることが大事な一歩です。投資において知識・情報は武器にもなり盾にもなります。基礎知識の一つとしてお役立てできれば幸いです。

 

 今後もアンティークコイン投資についてブログを書いていきます。
 よろしければ私と共に勉強して、アンティークコイン投資のきっかけになれば幸いです。もちろん買うのは当店でなくても結構です、皆様がより良い資産形成ができ、のちに後悔しない買い物ができることを切に願っております。
 これからも皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします。

 代表 満元

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